宮崎県東臼杵郡美郷町南郷区神門(みかど)にある
神門神社の師走祭りに初めて行ってきました。
祭りの概要
西暦660年、朝鮮半島で滅んだ百済から逃れた王族が亡命したとされる南郷区。伝説では、父親の禎嘉王(ていかおう)は美郷町南郷区に、息子の福智王(ふくちおう)は木城町に住んだとされています。亡くなったのち、それぞれが神として祀られるようになり、約90km離れた父王を祀る神門神社と、木城町の比木神社の間で、親子の対面をする行事が続けられてきました。
昭和23(1947)年頃までは、全行程を9泊10日かけて巡行していましたが、その後、2泊3日に短縮されています。
祭りのみどころ
1日目、一行が神門に入る頃は暗くなり、田んぼの中に竹や杉で組まれたやぐらに次々に火が付けられます。一行は燃え上がる迎え火に照らされながら神門神社に入ります。
2日目、午前中に御神体の衣替えの儀式が行われ、夜は神社境内の御神屋で18番の半夜神楽が行われます。
3日目、直会の儀式が終わると、かまどのヘグロを顔に塗り合って、楽しげな歓声が上がる中、比木神社一行は静かに神門神社を去っていきます。それに気づいた人々が、取るものもとりあえず、台所のザルやすりこぎなどを手に後を追い、「オサラバー」の声を上げ、別れを惜しみます。
初日の様子





